城北小学校の5年生が、福島棚田で田植え体験【2025年春】

福島棚田飯山の米

飯山市にある棚田百選「福島棚田」で、2025年5月23日に田植え体験会が実施されました。福島棚田振興協議会が主催し、今年で26年目を迎えるイベントです。

4月に新設された飯山市立城北小学校の5年生41人が訪れ、米づくり体験授業の一環として棚田での田植えを体験しました。

4小学校が統合 今年から城北小学校の児童が参加

田植え体験会は昨年まで、福島棚田と同じ瑞穂地区にある東小学校の児童が参加していましたが、今年4月に飯山市北部の小学校4校が統合。新設された城北小学校の児童が、今回から米づくり体験に参加することになりました。

来賓や関係者の挨拶の中、「田植えが初めての人は?」「福島棚田に来たのが初めての人は?」との問いかけがあり、意外にも多くの児童の手が挙がっていました。

「苗は4本くらいとって、深くなりすぎないように植えましょう」。福島棚田振興協議会の方々から、苗の植え方を真剣に聞く児童たち。

福島棚田で育てた米は、学校給食になります。
「ご飯が一粒でも多くなるように、がんばりましょう!」いよいよスタートです!

はじめての“田んぼの感触”に驚きの声

ロープに沿って1列ずつ、コシヒカリの苗を植えていきます。

それぞれ以前の学校のジャージなどを着て田植えにやってきた児童たち。裸足で田んぼに入ると…
素足に感じる、はじめての“田んぼの感触”に驚きの声が上がり、福島棚田は例年以上のにぎやかな空気に包まれました。周囲の大人も思わず笑顔に!

手持ちの苗が足りなくなったら友達に分けてもらったり、苗の束を畦(あぜ)から投げてもらったりしながら、田植えを進めます。

5年生は3枚の棚田に、来賓や関係者のグループは2枚の棚田に、それぞれ田植えを行いました。

田植え終了の記念写真。がんばりました!

児童たちが去ると静けさを取り戻し、カエルの合唱が聞こえはじめました。
植えられたばかりの苗が、たよりなさげに風にそよぐ福島棚田。

ぐんぐん育って、令和7年もおいしいお米が収穫できますように!
9月には稲刈り体験会が開催されます。

おいしい棚田米おむすびで交流会

田植えの後は、休憩小舎「さんべ」にて、福島棚田のはぜ掛け米おむすびと山菜料理などをいただきながら、体験会参加者との交流会が行われました。

福島棚田振興協議会のみなさん

福島棚田の体験会 イベント情報入手方法

福島棚田の田植えと稲刈り体験会イベントは、一般の方もご参加いただけます。開催については、信州いいやま観光局のサイトやSNSにてご確認いただけます。

最新情報 - 信州いいやま観光局|長野県飯山市
信州いいやま観光局は、長野県飯山市の観光案内や、飯山を訪れて下さるお客様が「心癒される日本のふるさと」を体感できる旅を創出します。

福島棚田について

江戸時代に拓かれ、一時期は荒廃していましたが、1999年(平成11年)に、地域住民の有志によって復活し「日本の棚田百選」に選定されました。同時に、田植えと稲刈り体験会が始まりました。

2020年(令和2年)には、国の関係府省庁が連携し、棚田を核とした地域振興の支援を行う「指定棚田地域」となり、福島棚田振興協議会が発足しました。

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取材・撮影:佐々木里恵(里の恵み編集室

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